前作が凄いスピードで流れる車窓から、あり得ない世界を目撃して「何コレ！！」の驚きの連続だったが、本作はあえてゆっくりとなんなら歩きながら史跡の看板読んで、そんな成り立ちなのねとディテールをたっぷり楽しむみたいな映画だった。
それはそれで壮大な物語を十二分に堪能できる訳だが、フェリオサの話だしなんかマッドマックス味物足りないなぁと思ってたら、我に帰って俯瞰で観てみたら「陽気にみえて実は狂っていて恐ろしいオートバイ集団」「男子なら弾を装填してみたいソードオフショットガン」「黒いごつい車で仇を追いつめる」とMADMAX一作目を踏襲してるじゃありませんか。ジョージ・ミラー神がかりすぎる。
画的にも十字架に張りつけされて火炙りされるようなイメージのような決めカットあったりして時折襟を正す。
日本人ならアニメ監督の前田 真宏さんがじんわり足跡残していて嬉しいじゃないですか。
悔しいながら砂漠の画とかIMAXで見たかったです。
