せびたん

The Seatのせびたんのレビュー・感想・評価

The Seat(2019年製作の映画)
2.5
服装や役者さん達の顔立ち等から日本ぽさが極力消されてたような。結果、無国籍な雰囲気(アジア的ではあるけれど)になってましたね。それがいいのか悪いのかまったく見当つかなかったけどさ…。そういやなんで誰も靴履いてへんねん。服は着てるのにな。むしろ服はいらんと思う(←セクハラ)。

椅子が赤いペンキで塗られてたのは綺麗でよかった。でもなんで赤なんだ?というのは気になった。
映像はわりときれいで音楽は心地よかったかな。
artist.ioっていうBGMサイトがあることを本作のおかげで知ることができたのはありがたかったです。
そういや映像作家YouTuberになったるぜ計画のことをすっかり忘れてたけど、もしかして本当に自作の短編映画作った時は、音楽はartist.ioで探そうと思いました😀

以上がよかった点で以下は不満だった点。

象徴の使い方がなんていうか…。
個人的すぎないか?という点。
それにやっぱ靴履いてないのは気になったな。赤い鈴が何かも分からんし(ていうかなんでこれも赤やねん)。
一番の謎はクライマックス近くで古い旅行カバンに手紙をしまうところと靴をあげるところ。どれもめっちゃ意味深に写ってたけど、あれがなんの喩えなのかまったく分からなかったなあ。
あでもやっと靴履いてくれたので落ち着きました。靴は大事ということを本作で学んだと言えなくもないかも。

一般的には解読不能な、めちゃ個人的な象徴ばかりな気がしましたわ。結果、理解することを拒絶されてる気分になっちゃいました。

んなわけで私にとっては他のアジア諸国の映画よりも西洋映画よりもアフリカ映画よりも遠く感じる映画だった。
世の中がきな臭くなってきてるので、場所は明らかに日本なのに日本ぽさ消されてたり、わけ分からん象徴持ち出されることに警戒心が働いてしまうというのがあったので、今見る映画ではなかったかも。

と。ここまで書いて投稿しようと思った時、「そういやこの映画の制作やってるっぽい天辺塔ってなんやろ?もしかして宗教団体?」なんて思っておそるおそる調べましたら広島県の劇団でした。「てっぺんとう」と読むらしいです。

あ…。てなりました。
じっちゃんの名にかけて謎は全部解けました(←なんか違う)

全部というか、かなり?
以下はネタバレといえばネタバレです。






椅子取りゲームは配役(ちゃんと役名のある役)を奪い合う役者さん達の喩えやったのね。オーディション(椅子取りゲーム)を勝ち抜いた勝者が名前(ちゃんと名前のある役)をもらえると。なんかそういうメタな話やったんですなあ。「じっちゃんの名にかけて変な推測して申し訳なかった」加点あり。
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