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フランスの法廷物ミステリーだ。
フランスで有名な事件なのかどうかは知らないが、実話を基にした映画らしい。
ある女性が失踪し、その夫に妻の殺害容疑が。
夫は被告として裁判にかけられる事に。
ざっと、こんな話だ。
しかし、こんな事が本当にあったのだろうか?
死体がなければ、殺人事件として立件できないと思うのだが。
しかも、物的証拠も動機もなかったという。
ただの家出事案とも考えられるのに。
そして、こう言ってはなんだが、地味な事件だ。
なぜ、こうも注目を集めたのだろう?
冤罪事件だからだろうか?
主人公のノラは架空の人物らしい。
彼女が裁判で果たした役割は、実際は弁護士たちが行った事なのだろう。
彼女は異様な情熱でこの裁判にのめり込むのだが、ここが少し不自然だ。
被告の娘と友人関係にあったとしても、息子や仕事を犠牲にしてまでのめり込む理由は?
ちょっと薄ら恐ろしい執念を感じた。
まあ、美女のする事を否定しないのが私の長所だ。
許そう。
何でもやりたまえ。
(偉そう)
誤解なきよう、言っておく。
面白い作品だったのは間違いない。
法廷物としても面白かったと思う。
最終弁論も良かった。
私からは及第点を与えよう。
(偉そう過ぎる)