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ある人質 生還までの398日のsamiamのネタバレレビュー・内容・結末

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

本日3本目、最後の作品は非常に重い内容。壮絶な実話。

ISにCIA職員と誤認され人質として捕らえられ拷問を受けたデンマーク人カメラマン、ダニエルのストーリー。

ダニエルがシリアに渡った理由は、劇中でも語られたように当初は我儘なものであったが、獄中で知り合った高い志のジャーナリスト、ジム・フォーリー氏に感化されて変えられていく。フォーリー氏はやはり高い志を持った日本人ジャーナリスト、後藤健二氏とイメージがダブる(お二人とも憎悪を受け取って返してはならないという主張)。。。。同様にISに捕らえられ、オレンジ色の服を着せられ、斬首され。。。
フォーリー氏の葬儀でダニエルが記憶して持ち帰った遺言を語るシーンは泣けた。。。
ダニエルはその後も現地の悲惨な現実を伝えるために各地を旅しているという。。。

ダニエルのご家族が本当に良く頑張ったね。お姉さんもお母さんもお父さんも。。。救出活動家のアートゥア、彼には尊敬しかない。
彼が現地での面会にお姉さんを選んだのは流石、素晴らしい。。。

テロリストに身代金を渡すことについては賛否はあるだろうけど。。。フランス政府とデンマーク政府、どちらが正しいとは言えないよね。

日本人の間では以前、このような世界は自分には関係無い、そこに行く人は自己責任という議論がまかり通っていたが、多くの日本人は未だにそう思っているのかな。。。そうだとしら悲しいね。。。
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