ねぎおSTOPWAR

分断の歴史 朝鮮半島100年の記憶のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

4.0
朝鮮半島の分断です。
客観的な立場(フランス)で製作されたこのドキュメンタリーは、ポイントをついたものでした。
ただやはり題材も含め、普段からNHKスペシャルとか・・つまりエンタメじゃないものを好んで観ていないとしんどいのかなあって思います。

わたしは幸か不幸か非常に興味ある題材につき、「ノンストップ」「すばらしき世界」の鑑賞を後に回して観てきました。そう、異常者です。笑

印象としては、当事者の片方:北朝鮮の方々の声が丹念に撮影されていて、それは非常に良かったです。フランス人だからと北もあまり構えずに話していた印象です。
逆に南、韓国側は「フランスからならアピールせねば!」なのか、いつもの笑、ちょっと強めに主張するモードとお見受けしました。
また、アメリカ他の外交職についていた方、学者などの発言が興味深かったです。冷静にそこにある問題をあぶりだしていた感じ。

そもそものそもそも、日本の植民地であった時代、金日成と〇〇が同じ満州にいて、真逆の立場を取っていたという指摘が面白い。
この〇〇って、韓国側と来れば「えっアメリカ行ってた李承晩?」って思ったらパクチョンヒと来た!!「あー、そうなのか」と。
金日成はパルチザンとして、朴正煕は日本軍人として。
ここから語られるんですよね。
1時間パッケージで作られたもの第1部と第2部を合わせて上映されていましたが、非常に観易かったですよ。

そしていかに、息子ブッシュとトランプが問題を悪化させたのかが描かれていて、これはその通りないい指摘。


2時間で70年間だし、日本の立場でなかったとしてもね、突っ込みどころ・・うーん何て言えばいいだろう・・それぞれの発言に実は隠されている部分や、ちょいと都合よすぎな言い方だったりは各所にあるんですが、「分断の歴史」というタイトルの通り、まずは大きく捉えるにはとても優れた作品だと思いました。