このレビューはネタバレを含みます
これは贖罪の映画なのですね。
予告を見る感じ、例の盲目の主人公が明らか1とは違って良い役になっていたので、どのような作品なのだろう？とずっと興味がありました。
本シリーズは個人的には大成功したホラー作品だと思います。
目の見える我々が、目の見えない者に脅かされる恐怖をここまで描いたというのはとてつもなく素晴らしいです。
その続編とあって、もちろん期待して鑑賞。
しかし結果、どこか乗り切れないまま終わってしまいました。
フェニックスの本当の親等(半グレ集団みたいなものかな)と戦い、フェニックスを守ることに成功するも命を落としますが、
その時フェニックスへ向けた最後のやりとりがこの物語のキーだったのでしょう。
『私が救うから』
『もう救われているよ』
このやりとりです。
本人も、家族を失った失望感から闇落ちしたことは分かっていたんだとここで分かります。
確かに1の終盤で明らかになる主人公の裏側は衝撃的でしたからね、、、、トラウマになるレベルです。
だからなのか、どうやら本作では主人公はかなり自分の過去を悔い改めているよう。
作中随所にそれを感じます。
とあれば最後のやりとりももちろん納得できます。
しかし個人的に乗り切れなかったのは、
やはり1が全てにおいて素晴らしすぎたから。
これに尽きます。
あの緊迫した恐怖感、本当に息を殺して口を塞いで鑑賞するほどの緊張感は本作にはありません。
演出、演技、どれをとっても素晴らしかったですよね。
二転三転するかと思いきや終盤に畳み掛ける主人公の裏側、、、
もうお腹いっぱいになるほどです。笑
1が良すぎたため、期待しすぎた自分が悪いのかもしれませんが本作は期待を超えてきませんでした。
お決まりのラストは、犬がやってきて手を舐めるカット。なんやら死んだような死んでないような感じで終わりました。
いやー気になる。笑
