菩薩

書かれた顔の菩薩のレビュー・感想・評価

書かれた顔(1995年製作の映画)
4.3
伝統に伝説をぶつける事により浮かび上がる黄昏の様相、暮れゆく時を意味するそれは最も美しい時をも現す。生命が有限である限り彼の肉体もやがて滅びの時を迎えようが、その肉体から発せられた美しさそのものはいつかそして伝説へ…となる、ドラクエは関係ないがでかい壺見ると割れと思ってしまう。そう言えば初代ゲームボーイから始まった星の伝説も今年めでたく30周年を迎えたそうな、玉三郎がリムジンかなんかで移動している時に何故か一瞬流れるのチャゲアスも既に伝説と化している。いやほんとそんな事を書きたいのでは無いのだが、恐ろしく美しい光景に面食らってしまって動けない(ことはない)。劇中劇は確かにまるまるいらない説あるが、それすらも美しい。にしても杉村春子先生の覇気がすんごい、大野慶人すらも亡き今舞踏の行く末も気になるが、今はこの衝撃に浸っていたい。客観視、結局はそこだろ。ちなみに客5人、どやさ。
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