拓馬

セブンの拓馬のネタバレレビュー・内容・結末

セブン(1995年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

一切のネタバレなしで、前評判も全く耳に入れてなかったのが功を奏した。
あまりに美しい物語構成に、快楽が頭から突き抜けるような極上の映画体験だった。

「ヘミングウェイはこう書いている『世の中は美しい、戦う価値がある』後半の部分には賛成だ」

『世の中は美しい』部分は、堕胎を選択する程この街へ辟易としているサマセットの心情と、作中永遠と降り続ける雨を併せて表現する事で否定しており、『戦う価値がある』部分は、凄惨で救いのない世の中だが、ミルズのように戦う事に価値はあると、彼の行いを肯定する意で捉えられるのが粋な言い回しだなと感じた。

サスペンスやスリラー映画に関心を持つきっかけとなる、起爆剤となるような作品に出会えて感謝。
拓馬

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