七つの大罪をテーマによくここまで練り上げたなと思うほど、作り込まれた作品。
全編に漂う暗ーいジメッとした空気、冒頭から降り頻る雨にやられ、見始めてものの数分で舞台となるこの街が嫌いになる。
学生の頃観た時はブラッドピットのカッコよさにばかり目が行ってたが、年々観るたびにモーガン・フリーマンの良さに気付かされる。
若い頃は鳴かず飛ばずで、50代からようやく活躍しだしたという遅咲きの彼は、
表情、間、目線などとてつもないリアリティで演じる。
あまりにリアルすぎて空気みたいで、この魅力に若い頃は気づかなかった。
特に印象に残っているシーンは、トレイシーが妊娠を打ち明けたカフェでの彼の台詞。
何度観てもグッときます。