セブンのすねちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

『ユージュアル・サスペクツ』で圧巻の神演技をみせたケビンスペイシーに男惚れしてしまい、移行彼の出演作を追って行くうちに本作に出会いました。（そうでなくても十分話題作でしたが。）

そのケビンスペイシーは本作では猟奇的な殺人を犯すサイコパス野郎を演じます。
被害者は全て目を覆いたくなるような無残な殺され方をされてるんですが、肝心の殺人シーンは一切出てこないんです。

一体こんな酷い事するのはどんな奴なんだと思わせておいて出てきたのは普通のオッサン（？）
しかしこのオッサン、知的で物静かな語り口ながらもブラピ、モーガンの刑事コンビをじわじわと精神的に追い詰めていきます。動きはないけど表情で魅せる、緩急のつけた怖さの演技が本当に見事です。

終盤、観客に最悪の結末をチラチラと想定させながら、最後までそのままいってしまうという物凄い胸糞悪くて救われない結末の意外性は当時は逆に新鮮でした。

雨が降ってる場面が多く、全体的に暗い画作りはフィンチャー監督独特のもので、ゲームやパニックルームでも似たような雰囲気の映像が楽しめます。