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ゴッドマザーのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ゴッドマザー(2020年製作の映画)
3.3
アネロール・ケールの原作をジャン=ポール・サロメ監督が映画化。
イザベル・ユペール主演の社会派犯罪コメディ。
原題:La daronne(英訳 The mother)、
(英)Mama Weed(2020)

警察で麻薬取締課のアラビア語通訳として働くパシャンス・ポルトフォ(イザベル・ユペール)は、盗聴中の会話から、警察(刑事役はイポリット・ジラルド)が追う麻薬売人の一人が、自分の母親(リリアン・ロベール)の世話をしてくれる介護士の息子だと知る。
その息子を助けようと、彼が捕まる前に隠した1トン以上もある麻薬を警察より先に探し出す。さらに、麻薬を売り捌こうとする…。

コメディと犯罪映画(サスペンス)の融合といえる作品。
(はじめは地味で目立たなそうな女性だったが)
「50%  FLCK  刑事、
    50%   DEALEUSE (麻薬)ディーラー、
  100% PURE  純粋」
なゴッドマザーを、アラブの衣装に包んで演じるイザベル・ユペールの変幻自在な演技が見もの(アラビア語も見事に習得)。
もう一人、ユペールと並んで存在感があるのが大家である中国人女性役のジェイド・ナジャ・グエン。
一方、冴えない感じの堅物刑事イポリット・ジラルドは、最後にちょっと粋な計らいを見せる。

①2020.12.10フランス映画祭横浜にて鑑賞。
新型コロナの影響で、例年の6月から延期しようやく開催されたフランス映画祭横浜2020の団長はイザベル・ユペール。
ところが、残念なことに、フランスはロック・ダウンで、彼女を含め来日ゲストはゼロ。
(イザベル・ユペールのビデオ・レターから)
「私の役は目的を達成するために嘘と変装を使いこなします。法の目をかすめるのは、友情と連帯による必然的な理由からです。……サイン(会)をしたかった。サイン会はフランス人にとって伝説です。日本人はきちんと並んで…」。

②R6.2.3wowwowにて再鑑賞。
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