KnightsofOdessa

土曜の夜と日曜の朝のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

土曜の夜と日曜の朝(1960年製作の映画)
3.5
No.357[ウィークエンドの素敵な楽しみ方] 70点

絶対死なないと思っていたフィニーが亡くなってしまった。年始からメカス、マカヴェイエフ、ルグラン、ガンツと不死身そうなメンツが次々と亡くなっていて精神が保たないので彼らの追悼の意味も含めてフィニーの代表作を再び巡る企画。享楽主義に生きる青年がしっぺ返しを喰らうというか不倫がバレてボコられるというかという感じで、悪くはないんだけどそもそも享楽主義があんまり好きじゃないから"どうぞご勝手に"といった印象。ただ、後に"怒れる若者たち"のアイコンとなるふてぶてしい顔をしたフィニーから滲み出る若々しい魅力というのが存分にあるわけで、その反権威主義的なスタイルがラストの"今後も投げるぜ"という台詞に集約されていく過程を90分見つめ続けるのはまぁ興味深いっちゃ興味深い。

個人的な意見としてはもうちょっといい感じに権力に迎合しつつ反逆する感じにしとけば丸く収まると思うんだけど、どうなんすかね。
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