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声もなくのsonozyのレビュー・感想・評価

声もなく(2020年製作の映画)
4.0
韓国の新人女性監督ホン・ウィジョンのオリジナル脚本による長編デビュー作。

鶏卵販売をしつつ、犯罪組織の下請け仕事(死体処理)で生計を立てる二人の男。
片足を引きずるチャンボク(ユ・ジェミョン)と口のきけない青年テイン(ユ・アイン)。
ある日、組織のリーダー ヨンソクから、いつもと違う依頼をやむなく受ける二人。それは身代金目的で誘拐された少女を一時的に預かることだった。

裕福な家の11歳の少女チョヒを引き取った二人。
1日だけと言われしぶしぶ預かるテインは、人里離れた奥地のボロ屋で歳の離れた妹ムンジュと暮らしていた。
衣類などが散乱した汚い部屋に唖然とするチョヒだが、うす汚れた姿のムンジュに優しく声をかける。

チョヒの親から身代金が支払わる気配はなく、さらにこの件を依頼したヨンソクが死んでしまい途方に暮れる二人は・・・

どん底の生活の上、誘拐犯となってしまうテインと、チョヒを姉のように慕うムンジュ、そして身代金が払われない複雑な心情のチョヒ。疑似家族のような数日間。『万引き家族』を思い出させます。

一切セリフのない難役に、体重を15kg増量して挑んだというユ・アインの切ない演技。チョヒへの複雑な感情の変化。特にラストは胸が痛みます。各賞を受賞したのも納得。

青龍映画賞: 新人監督賞、主演男優賞、人気スター賞
百想芸術大賞: 監督賞、最優秀演技賞
ファンタジア国際映画祭: 最優秀作品書湯、主演男優賞
ほか