靴紐で無理やり縛りつけた、家族の絆の行く末はこんなんなのか。
1度ばらばらになったものを、ひとつにまとめるのは無理があるのだろうか。
憎しみあったまま一緒に暮らすより、友好的に別れた方が良いこともある。
靴紐の結び方同様、家族にもそれぞれ個性があるのだろうけど…
平凡な家庭が夫の浮気によって崩れていく。
妻は夫を追い出すも、精神的に乱れに乱れる。最終的には、夫は家に戻ることになるのだけど、姉のアンナと弟サンドラの子供たちも泥沼の家庭の中で育っていく。
憎しみ合いながらも、やはり家族は切り離せないのだろうか。
ぐるぐると旋回する輪舞曲のように巡り巡る。
特にあんなに可愛かったアンナがそんなふうになるのかと思うと、親の責任の重大さを感じるし、サンドラもまた負の連鎖の渦中という感じ。
結果、不幸な子供たちを生み出してしまった。
子供たちからしたら、些細な復讐だったって訳ね。
子供たちが巣立ったあとも、この夫婦は一緒に生活をしている。一緒に旅行にまで行くとは。
それぞれに浮気もしたというし、二人の関係に愛なんて見られないのに。
なかなか気分が沈む映画だった。
それにしても、時系列をワザと複雑にする手法は好きでないな。