たまさんの映画レビュー・感想・評価

たま

たま

映画(682)
ドラマ(0)
アニメ(0)

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.5

ほんとに予想外のラストだったわ〜
実話ですからね。

スウェーデンの刑務所で、実際にあった話を映画化したそうです。

売れない俳優が、刑務所の受刑者たちに演技指導をし、舞台で披露するというもの。
そも
>>続きを読む

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

3.5

ルーマニアに行きたいって、絶対に思わない映画。

映し出されるブカレストの街は、雑多で猥雑で殺伐としている。朽ち果てそうな建物、色褪せた看板、尖った人たち。
そこを闊歩する主人公もまた、苛立ちや憤りを
>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

オースティンに取り憑かれた。

エルビスのことはよく知らない。
だから私にとっては、オースティンがエルビスだと思った。

曲は知っているけど人物像は知らない
今とは違って、映像もあまり残っていない。ド
>>続きを読む

GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

4.0

そこはまるで仮想空間。

仏に実際にあった「ガガーリン」と呼ばれた公営住宅。
老朽化とパリオリンピック開催もあり、取り壊しが決まった。

そこに住む孤独で独創的な少年ユーリ。
長年慣れ親しんだ住人達が
>>続きを読む

トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

何も起こらない。多くを語らない。
静かに時間が流れる映画。
だけどなんだろうこの感覚。
どこかノスタルジーを感じさせる。

主人公ロールが自分が思うがままに行動をする、ただの日常を描いているだけ。
>>続きを読む

パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

4.0

エマは悪くないよ。
そりぁ戸惑うよ。
パパが女になるって言うんだから。

まだエマは11才。サッカー好きの活発な女の子。両親と姉カロリーネと、ごくごく平穏に暮らしていたのに。
ある日突然、両親の離婚と
>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

“ガガの七変化”

ハウス・オブ・グッチに入り込む、異端者パトリツィア・レッジャーニ。

初めは若き魅力的な女性。
偶然出会った名家のマウリツィオを健全に誘惑していく。

パトリツィアは社交的で良き妻
>>続きを読む

1640日の家族(2021年製作の映画)

4.0

とっても幸せそうな家族。
夏休みのバカンス、何気ない日常、どれもキラキラ光り輝いている。
この世で一番幸せな家族のように見えるけど…

末っ子のシモンは実は里子。
1才半からこの家で、家族として暮らし
>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

アメリカ人は早熟だ!

15才の男子高校生と25才の女性の恋愛。
見る前は、そんなの絶対ありえな〜い(犯罪レベル)と思いきや、なんかストレートな恋愛ものじゃない分、何気ないところでキュンとさせられてし
>>続きを読む

潜水艦クルスクの生存者たち(2018年製作の映画)

4.0

アクションにカテゴライズされているこの映画、本来なら見ないタイプの映画だ
けど、マティアス目当てで予備知識ゼロでの鑑賞。

これは2000年に実際に起きたロシアの原子力潜水艦事故の話だったのですね。
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

子供って厄介な生き物。
純粋であればあるだけ…
純粋さを失って、不安をごまかし、無難に生きることを学んだ大人にとって。

ホアキン演じる主人公ジョニーは、ラジオジャーナリストと言う聞き慣れない職業。
>>続きを読む

母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)

4.0

4人の兄弟の、母への愛の物語。

その母は昏睡状態。
人物像は分からない。
そして父の存在は無い。殆ど話題にすらならない。すでに亡くなっているのだろうか。そして彼らは移民?イタリア出身?

よく分から
>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

「ファ〇〇ン イデオロギー」

朝鮮戦争真っ只中。
大国の思惑に翻弄される人たち。

捕虜収容所で対外的イメージアップのため結成された、寄せ集め感満載の“スイングキッズ”

米軍下士官、元タップダンサ
>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

無意味な争い。無意味な死。

そもそも戦争なんて、なんの意味もなさない。ただの権力者のエゴイズムだ。

上層部にしてみれば、何百万人の命が亡くなっても「西部戦線異状なし」なんだろう。

第一次世界大戦
>>続きを読む

定められし運命(2012年製作の映画)

3.0

凄く興味深い話
戦争はこんなところまで人々の人生を翻弄させる

それなのにどこかチープなつくり
音楽が大昔のサスペンス映画のようにわざとらしく流れる
取ってつけたようなストーリー展開
違う脚本と撮り方
>>続きを読む

ティファニーの贈り物(2022年製作の映画)

3.0

ニューヨークのクリスマスって、なんかワクワクしちゃうよね。
そしてティファニーでプレゼントを買うなんて、もうそれだけでロマンティック。

妻を亡くしたシングルファザーのイーサン。娘のデイジーと共にティ
>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.0

なかなか賛否両論のある映画のようですが…
私には無理でした(泣)

ノア・バームバック監督の新境地という感じでしょうか…そういう意味では見応え(?)があったけど…

これはコメディ映画なの?パニック映
>>続きを読む

アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~(2022年製作の映画)

3.5

サクッと見られる現代史もの。

1983年に 民政化したアルゼンチンで、1985年に行われた軍事政権の責任を追求する裁判の話。

軍政による一般市民への拉致、拷問、殺害は、他の映画で何度か見た事があた
>>続きを読む

キング・オブ・スタテンアイランド(2020年製作の映画)

3.5

自伝的な映画ということなので、ものすごく大きな事は起こりません。
ちょっと大人になりきれていない…と言うか、大人になりたくない青年の日常を描いています。

7才で消防士の父親を亡くしてから、精神的にも
>>続きを読む

ビューティフル・レターズ 綴られた言葉(2011年製作の映画)

3.5

女子高生のもとに、見知らぬ人から手紙が届く。
それは、まるで誰よりも私のことを理解している…と思わせる内容だった。

勉強よりもバンドや彼氏のことで頭がいっぱいのマギー。
シングルマザーで時間にも経済
>>続きを読む

ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

4.0

パリのバガテル公園。
世界最高峰のバラ・コンクールが行われている。
これは映画館で見たかった…と思わせる色とりどりの美しい映像。

主人公エヴは、郊外で父から受け継いだ小さなバラ農園「ヴェルネ・バラ園
>>続きを読む

MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

4.0

主人公のアレックスが、少年のころ抱いた「ミス・フランスになりたい」という思いを描いた映画。

アレックスは両親を事故で亡くしてから、里親の元を転々とし、大人になってからも、自分の生き方を見つけられずに
>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.0

韓国系アメリカ人が主人公。
韓国系アメリカ人の、ジャスティン・チョンが監督、脚本、主演を務める。

主人公アントニオは妊娠中の妻と義理の娘と、貧しいながらも幸せに暮らしていたのに、ある日突然、市民権が
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.5

モノクロの映像がカラフルに感じた。
きっと少年バディの豊かな表情がそう感じさせたのだろう。

暴力と隣合わせの中、家族の絆や何気ない日常の愛しさが瑞々しく描かれている。

冒頭、家の前の通りで、子供た
>>続きを読む

風が吹くまま(1999年製作の映画)

3.5

テヘランからかなり離れた、クルド人が暮らす山間の村。
茶色く乾いた、かなり起伏のある広大な大地の奥にある。

文明とは切り離されたような場所。質素だけど、何不自由なく暮らしている。
自然の岩を利用した
>>続きを読む

ハリエット(2019年製作の映画)

3.0

“自由か死か”

日本人には馴染みが薄い“ハリエット”という人物だけど、アフリカ系アメリカ人で初めて紙幣の肖像に採用されたという。アメリカではかなりの偉人であり英雄だ。

なんておぞましい奴隷制度。
>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

なんともクレージーな“キングリチャード”
すごいと言えばすごいけど、狂ってると言えば狂ってる。

ルイジアナで白人至上主義者に囲まれて育ち、悪名高き(?)カリフォルニア州コンプトン、自ら“ゲットー”と
>>続きを読む

画家と泥棒(2020年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーだからの迫真さが際立つ。

表情や空気感が、演技とはこれほどまでに違うのかと思い知らされた。

盗まれた絵画の作者バルボラと、盗んだ本人カールが対面する。

それだけでも信じ難いことだ
>>続きを読む

ホンモノの気持ち(2018年製作の映画)

2.0

コテコテの恋愛もんじゃん。
人間とAIという事を除けばね

自分のことを人間だと思っていた人造人間ことシンセが、その開発者と恋に落ちるというお話。

シンセのレア・セドゥと、開発者ユアン・マクレガー、
>>続きを読む

この世界に残されて(2019年製作の映画)

4.0

舞台はハンガリー。
ホロコーストを生き抜いた少女と男性医師の物語。

家族の中で唯一生き残った16才の少女クララは尖っている。頭もよく知識も豊富だけど、この世のもの全てに反発している。

大叔母も手を
>>続きを読む

コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

3.0

実話ベースなんですね。

サッカーをしながら英語を覚えていく授業は、楽しそうで身になりそう。

ただ、コッホが生徒に本当に教えたかったのは、サッカーの技術よりも、フェアプレーや人間性を身につけることだ
>>続きを読む

グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.5

サスペンスかと思ったら、まさかの社会派。

アメリカで実際にあった400人ものの患者を薬の投与によって殺害したナースの物語。

そこにはアメリカの闇が見えてくる。
各地を転々とし、犯行を重ねるナース。
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

誰もが絶賛し、アカデミーも取ったった。これはもう間違いない映画でしょう。

期待度がMAXなのと、「エール」を3ヶ月前に見たばっかりで、ストーリーは全て知っている、という状況での鑑賞となってしまったの
>>続きを読む

チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.5

チャンシルさんには福が多いね…なんてヘンテコなタイトル…
だけど見終わってみると、どこかしっくりする。

でも、チャンシルさんは悩める40才。映画のプロデューサーをしていたものの、映画監督の急死によっ
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

なんて緻密な脚本なんだろうか。
こんなミステリアスなストーリーを紐解く鍵が、至る所に散りばめられていて、見終わったあとも考えがグルグルと巡る。

もうここまで来ると考察と言うより妄想の域に達する。
>>続きを読む

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

4.5

シャイア・ラブーフ脚本の自伝的映画。自身の父親をシァイアが演じる。とても良い映画でした。

エンタメ性は一切なく、ドキュメンタリー的な要素も感じた。ドキュメンタリーを撮っていた監督だからかな。
下手に
>>続きを読む

>|