たまさんの映画レビュー・感想・評価

たま

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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

カンバーバッチが、いけ好かないモンタナの牧場主を演じる。

ジェーン・カンピオン監督の静かでざわざわする映画。

男らしさとは…

いつものカンバーバッチじゃない。これでもかというくらい男臭さを放つ。
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.5

〝暴走車椅子〟に乗るホアキン。
実在の風刺漫画家でアルコール依存症のジョン・キャラハン。

パーティでこれでもかと酒を煽り、泥酔したホアキン演じるジョン。
パーティで知り合った、やはり酩酊状態の男の運
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.0

サンフランシスコ。
町は様変わりしているらしい。

ジェントリフィケーションと呼ばれる再開発が進み、代々住んだ家を失い、低所得者層の黒人が一定の地区へ追いやられる事になってしまっているとか。

いかに
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ガールフッド(2014年製作の映画)

3.5

「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督作品。
女性監督だけあって女性の描き方は秀逸。

登場人物は、ほぼ黒人のみ。そして女性が中心。
米映画では、最近は黒人ばかりの映画をよく見るけど、仏映画では初め
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.5

“パピチャ”とは…
アルジェリアのスラングで“愉快で常識にとらわれない自由な女性”を意味しているとか。

舞台は1990年代のアルジェリア内戦の時代。イスラム原理主義の台頭により、女性を中心に人々の生
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愛しい人から最後の手紙(2021年製作の映画)

2.0

なんじゃこりゃぁ〜
なんちゅうメロドラマ、とても見てらんない。

フェリシティ・ジョーンズ演じるジャーナリストが資料室で偶然見つけた古い手紙に興味を持つ。

その手紙のやり取りを描いたパートの舞台は1
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ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.5

「ロシア料理店」とタイトルにあるけど、ロシア人もロシア語も無し。そもそも原題は「見ず知らずの人の親切」だしね。

一応、ニューヨークの創業100年の老舗ロシア料理店に、何かしら関わる人達が登場人物。
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シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!(2018年製作の映画)

3.5

シラノ・ド・ベルジュラックを知ったのは、映画「愛しのロクサーヌ」だった。その後、映画と舞台も観た。

知的で多才だけど、あまりに大きな鼻を持つ主人公が、イケメンだけどあまり賢くない友人に代わって、恋文
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

視線が熱い。

静かな映画なのに〝燃ゆる〟という言葉が似合う、押し殺した情熱が燃えたぎる。

貴族の娘と女流画家。

18世紀末、画家のマリアンヌは肖像画を描くために、ブルターニュの島にやってくる。
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

老いは残酷。
記憶まで奪ってく。

アンソニーの記憶は見ている私たちも混乱させる。一体何が真実なのか?
記憶の断片から真実が見え隠れするミステリー。

パズルのようなストーリーから、一生懸命に真実を導
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

理不尽にも程がある。

死刑と冤罪。
当時は10人に1人は冤罪だったというのには愕然とする。
こんな司法では死刑には断固反対する。

名門ハーバード出の弁護士、マイケル・B・ジョーダン演じるブライアン
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.0

変化は妥協じゃない。

保守的なベネディクト前教皇と、革新的なフランシスコ現教皇の、友情とカトリック教会の変貌の瞬間を描いている。

コンクラーベの厳粛さと、観衆の歓喜も、美しい映像で再現されていて、
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.0

ハイソなジョニデ。
そして余命半年。

私ならズーンと落ち込むだろうけど、リチャードは汚い言葉を叫び、酒を煽る。

大学教授のリチャード、やる気の無さげな生徒を排除し、残った生徒とパブで講義をしたり、
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.5

“ ビューティフル・ボーイ〟ティモシー・シャラメと、コメディアンからもっぱら演技派となった、スティーブ・カレルの親子の物語。

優秀な息子と愛情深い父親。一見完璧な親子に見える。
ところが、息子は薬物
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はちどり(2018年製作の映画)

3.5

息苦しい世界。

ベネトンのバッグが懐かしい、1990年代の韓国。
今でもよく聞く韓国社会の闇。
学歴社会、高騰する住宅事情、自殺者の多さなど。それにこの映画では男尊女卑もかなり酷い事が分かる。

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おもかげ(2019年製作の映画)

4.0

冒頭の緊迫感が物凄い。
そして、とてつもない絶望感に襲われ圧倒される。

実は冒頭のシーンは2017年アカデミー賞短編実写映画にもノミネートされた作品をを使ったとか。

その監督が、その10年後のスト
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リンドグレーン(2018年製作の映画)

3.5

「長くつ下のピッピ」の作家と言われなければ、なかなかぴーんと来ないアストリッド・リンドグレーン。

でも、スウェーデンを代表する世界的児童文学作家であり、多数の賞を受賞し、スウェーデンの紙幣に肖像が描
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.5

オリジナルのデンマーク版に衝撃を受け、ストーリーもオチも分かっていて、この映画を見るのはどんなものかと思ったけど、ジェイク・ギレンホールの独壇場をしかと拝見と言う感じで鑑賞。

訳ありで911緊急通報
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.0

この映画は意地悪だ。
映画の中に答えがない。
自分で考えろということか。

映画のポスターが物語る。4人の顔は反面しか見えない。誰もが色んな面を持っている。

そしてルースはふたつの名前を持っている。
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ムスタング(2019年製作の映画)

4.0

馬と囚人。

主役は馬。
だだっ広い荒野と、山脈が美しいネバダ州が舞台。

マティアス・スーナールツはまたもやツルツル頭の髭面。感情をコントロールするのが難しい、怒りを抑えられない服役囚の役。だけどオ
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ある女優の不在(2018年製作の映画)

3.5

イラン映画という事に興味を持って見たけど、想像通り地味な映画でした。体調が悪い日には寝落ちするかも知れません。

冒頭からスマートフォンで撮影された映像が。少女が女優になる事を家族や村人から禁じられ、
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博士と狂人(2018年製作の映画)

3.0

メル・ギブソン×ショーン・ペンのいたく濃厚な映画。

物語は19世紀英国。「オックスフォード英語大辞典」を作るため、資料を集め、整理、加筆などしていくという、壮大なプロジェクトの中心人物が、メル・ギブ
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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

3.0

なんて生きづらい世の中。
「フロイト教授人生のレッスン」なんて陽気な(?)サブタイトルに騙されてはいけない。
信念をも曲げなければ、生き延びれないのか?

湖畔の美しい田舎から、ウイーンへやってきた1
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.5

王道のラブストーリー。

過去に幾度も描かれていたであろう題材。想いを寄せる2人の迷いや戸惑いが切ない。
これが同性愛となると、この王道ストーリーも感じ方が違ってくる。

同性愛を扱った映画でここまで
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アーニャは、きっと来る(2020年製作の映画)

3.0

フランスに、こんな息を呑むような美しい風景もあるなんて知らなかった。空から映し出される、ピレネー山脈の景色が素晴らし過ぎる。

ナチスドイツ占領下のフランス。少年ジョーの住むスペイン国境近くの小さな村
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君と歩く世界(2012年製作の映画)

3.5

マリオン・コティヤールとマティアス・スーナールツ共演に胸が躍る。

マリオン演じるステファニーはBFがいながら男漁りをしたり、マティアス演じるアリも行き当たりばったりでSEXして、どちらも愛とか恋とか
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.0

アートな世界。
色使いが素敵。

主人公の家の家具や絵画、オーナメント…何から何まで目を凝らして見たくなるほど。背景と服の色のコントラストも絶妙。

スペインの巨匠監督の半自伝的映画という。
やはりス
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.5

エミリア・クラークはいつ見ても可愛い。見てるとハッピーな気持ちになれる。エルフのコスチュームがとってもキュート。

でも、最初はなんかキャラが好きになれなかった。
そして登場する、トムという謎の人物も
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ファザーフッド(2021年製作の映画)

3.5

ケヴィン・ハートは初見。
毒舌マシンガントークのコメディアンというイメージだったので、どんなものかと思ったけど、やられました。

死んだ愛する妻の分まで、娘のために奮闘する姿に感動。

友人をお産で亡
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

名曲は色あせない。

主人公の売れないミュージシャンのジャックが、さり気なく歌った「イエスタデイ」に思わず鳥肌が。
ビートルズの曲は何度も聞いたことはあったけど、時代を超越した名曲だと再認識。

ビー
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.5

主人公ララ、もうすぐ16才。
綺麗な顔立ち、柔らかな物腰、ちょっぴり大人びたほのかな色気も感じる。
どこから見ても「Girl」

バレエの才能があり、バレリーナを目指し、国内有数のバレエ学校へ通うこと
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

上手くいかなかった日は、今日をもう一度やり直したいと思う。
でも抜け出せないタイムループはイヤ。

パームスプリングスというリゾート地での、一見素敵な結婚式。

妹の結婚式でサラは、ちょっぴりチャラ系
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トスカーナの幸せレシピ(2018年製作の映画)

3.5

腕はいいのに、性格に難があるシェフ。よくあるパターンです。
そこにアスペルガー症候群の青年との交流で、本当に大切なものを見つけるというお話。
これまたよく観るやつですね。

シェフのアルトゥーロは出所
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チア・アップ!(2019年製作の映画)

3.0

よく言えば、安心して見られる映画。安定のお約束映画。

元気がもらえて、意地悪な人が数名出てきてもやり返し、最後に少しじわりとくる映画。

シニアになったダイアン・キートン。いまだに主役でいられるのは
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そして、私たちは愛に帰る(2007年製作の映画)

3.5

子を想う親、親を想う子。

ドイツとトルコを舞台に3組の親子の深い愛が描かれる。

ドイツに住む年金生活のトルコ人の父と、大学教授の息子。
ドイツに住み娘の学費を稼ぐトルコ人娼婦の母と、トルコに住む反
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お名前はアドルフ?(2018年製作の映画)

4.0

“ 口は災いの元”

きっかけは、産まれてくる息子の名前を「アドルフ」にすると言ったことから始まった。

この映画はコメディに分類されるけど、根底にあるのはかなりシリアス。本来心の奥底に眠っている本心
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