Frengers

ドライブ・マイ・カーのFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

今更鑑賞、だが素晴らしかった。
ワーニャ伯父さんと映画の関係性がさらに音が紡ぐ物語と男女関係ともパラレルに。さらに最後のベッドシーンにおける両者の顔を正面から捉えたショットは「なにかが起こった」屋外の演劇シーンにて反復される。喪失感の原風景としての雪原とタバコ、序盤から写されていた手が最後の手話に辿り着く瞬間は何ものにもかえがたい。待ち人を待つ「ゴドーを待ちながら」におけるズボンやごみ処理場、雨といった落下することの妙にもかなりやられた。前半の鏡のショットが後半の車内での会話場面に効いてくるのもかなりヤバい。
しかし、ショットと編集を追いかけるだけでも最高だった。とくにロングショットはきまりまくり。3時間みた後、またすぐに頭からもう一度みたいという気持ちが沸く程浸らせてもらった。
Frengers

Frengers