このレビューはネタバレを含みます
[分岐点を決めるのは、語り合うことだ]
“秘中之秘を告げ、未来へ “
“私たちの人生を語り合おうよ。”[100]
[Special ATB]
村上春樹の本に絶賛どハマり中だから、再レビュー。誰かおすすめあったら教えてください🙇
今年見た映画ならベスト。
邦画最高傑作の1つ。いや実際の所日本映画で一番すごい作品だろう。米アカデミー賞に作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞にノミネートしちゃう時点で日本初で偉大な快挙。
ベストムービーに入る。
あらすじは舞台俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して急な病気でこの世からいなくなってしまう。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱える寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。悲しみと”打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく….って感じの話
ストーリーはあまり展開は無いし、間もとる、しかし惹かれ見とれてしまった…
みさきは母を殺し 家福は妻を殺した、直接殺した訳では無い、間接的に殺した、だがどちらも愛していたんだろうな家福はみさきは似ていないようで、共通点が多いだよね。
終盤30分は感情を押し殺してきた家福とみさきの感情が爆発する、大好物の映画だ。
最後の最後みさきが韓国でドライブするシーンは韓国人夫婦の犬もいるし、家福の車を乗ってるし、正直戸惑った。自分は、韓国人夫婦が帰国してそれの付き添いできたとか、悠介とくっ付いたとか、渡利の母が韓国人だったとかそんな脈略に沿ってるラストでは無いと思う、難しい。でも意味はわかる”みさき’たち’が過去起こした嫌な出来事を背負って関わってきた人たちと共に前へ歩んでいこう”って言うことだと思う笑顔を全然見せなかったのにラストは笑顔で終わるのが”前向きな姿勢”を感じる。切実に終わらないで欲しいと思ってしまった。
あのエンドロールはいつまでも見ていたいと思ってしまった。この映画にはこんなことを思わせてしまうすごい力がある、だから自分は大好きな作品だ。
濱口竜介の作品に出演している役者たちの演技はなんだろうな「仮面」って感じ、わざと棒読みにしているんだろうかそれが非現実感があってすごく良い。
道路、都市、自然、全てが美しい
劇がこの映画の本質ではない本質は?って言われると逆に難しいな。だがこの映画を観た後、きっと前向きになるだろう。
本当に曲が素晴らしい。読書の時は「ドライブマイカー」と坂本龍一は欠かせない。