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浜の朝日の嘘つきどもとのoliveのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
4.3
映画好きが見たら絶対好きじゃん、ずるい!
問題が山積み、地震、コロナ、復興、家族、学校、外国人研修制度、そして寂れた地方の映画館、もうお手上げじゃない。だけど田中茉莉子先生がいる、いてくれる。死にたくなるほど追い詰められた生徒に恩着せがましくもなく説教するわけでなく、こんないい先生がいてくれたらっていっぱい思った。本来のストーリーより何よりもうこの先生が素敵で好きでたまらない。優しいこと言われたらすぐ好きになってしまう男にはだらしないこの先生、大久保佳代子は立派な女優さんだよ。
震災で壊れてしまった人、家族、どうしてこんなことに?誰が悪いわけじゃないのに。
おかしいところも山ほどあって高畑充希の笑いの間、センスのよさが素晴らしい、落語家を相手によくぞそこまでと。

映画を見てるのは「実は半分は暗闇を見てる」なんて、「残像に救われる」なんて、こんなこと言われるなんて泣けてくる。
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