鍋山和弥

彼女の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

彼女(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

レズビアンの、狂愛物語。主人公は、『レイ』と『ナナエ』。『レイ』は、10年前に、『ナナエ』と別れた。そして、現在は、『ミカ』という、レズビアンの、恋人が、いた。『レイ』と『ミカ』は、レズビアンとして、何気ない日常を、過ごしていた。そんな、ある日、『レイ』の、恋人だった、『ナナエ』から、10年ぶりに、連絡が、来る。会って、話を聞いてみると、夫から、DVを、受けているとのこと。あまりのDVの、酷さに、『ナナエ』は、自殺まで、考えていた。その話を聞いて、『レイ』は、『旦那が、死ぬべきだ』と言った後、次の日、『ナナエ』の旦那を、女の武器を、使って、無防備にし、その旦那を、殺す。そして、『レイ』は、『ナナエ』を助けるため、わざと、警察に、捕まることを決意する。旦那殺しの罪を、1人で、背負うため。だが、『ナナエ』は、そんな『レイ』を、連れて、車に乗せ、2人で、逃げることを、選択する。そして、2人の、逃避行が、始まった。互いが、互いのことを、思いながら・・・・。捕まる前に、思い残すことが無いように、2人の時間を、過ごす。最後には、2人は、レズプレイで、2人の絆を、感じ合い、『レイ』は、警察に、出頭する。警察に、捕まることになった『レイ』は、本当に、罪人だろうか?僕は、本当の罪人は、『ナナエ』の旦那だったと思う。でも、法律では、犯罪者は、『レイ』ということになる。これが、人が、法律で、人を裁くことの、限界だろう。『レイ』が、旦那を、殺さなければ、死んでたのは、『ナナエ』だった。自殺まで、考えたんだから。『ナナエ』の旦那は、死して尚、『レイ』を、苦しめたと、言えるのではないか?『レイ』には、『ミカ』との、幸せな、日常があった。旦那は、レズビアン3人の、幸せを、奪った。いや、旦那が、『ナナエ』を、幸せにしてなかったのだから、不幸になったのは、『レイ』と『ミカ』か、・・・・。なぜ、こんなにも、純粋な、『レイ』、『ナナエ』、『ミカ』が、不幸にならなければ、ならないのか?やはり、世の中は、公平にも、平等にも、できていない。旦那は、死んだが、3人の、レズビアンは、報われない。人間の、法律は、本当の罪人は、裁けない。
鍋山和弥

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