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ボブという名の猫2 幸せのギフトの一人旅のレビュー・感想・評価

3.0
チャールズ・マーティン・スミス監督作。

2016年に制作された『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の続編で、元・路上生活者の作家:ジェームズ・ボーエンのノンフィクション「A Gift from Bob」と「The Little Book of Bob」を原作としたハートフルストーリーです。

前作の好評を受けて制作された続編で、今回は絶望に打ちひしがれたホームレスの青年にジェームズ(ルーク・トレッダウェイ)が自身の実体験を語り掛けるという回想形式の物語です。クリスマスシーズンのロンドンで、動物福祉局による保護措置の危機に瀕した茶トラ猫:ボブとその飼い主であるストリートミュージシャン:ジェームズの数奇な体験を紐解いていきます。

物語としては前作で完結しているため、多少の蛇足感を否めない続編ですが、ボブの幸せのために彼を手放すべきか思い悩むジェームズの葛藤を軸としたストーリーは見応えがあります。ジェームズとボブという人間と飼い猫の固い絆が感動的ですし、彼らを取り巻くボランティアのアジア人女性やインド系の雑貨店主といった気のいい仲間たちとの優しさに満ちた交流も心温まる佳作となっています。

また、前作同様ボブの愛らしいルックス&仕草に癒される猫好き必見のネコ映画となっていて、今作ではクリスマス仕様の“サンタボブ”を愛でることができます。
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