ポルノ製作に勤しんでいるAV監督が、山奥で暮らしている野生の少女を、都会の撮影現場へと連れ出してしまう。家庭用アダルトビデオの立役者・高槻彰が手掛けている、日活ロマンポルノ。カンノンシネマワークス製作。ロマンXシリーズ。

ドラマ性を排除して、絡みのシーンを長尺で収めている、いつも通りのロマンXシリーズ。一応のところ、「本番あり」の謳い文句が付いているが、マスク処理が濃いため、本当にやっているかどうか判別不能。

女優の容姿に関しても、「そういう時代だから」ということで、あえて目を瞑ってあげるのが大人の嗜み。ヒロインがボロボロのさめ肌をしているため、抱き心地は如何なものかと思わせられるが、そういう時代だから。

ヒロインとビデオカメラが外に飛び出すと、VHS全盛期のレンタルビデオ店内が映像に登場。また、今日ではあたりまえとなった「素人逆ナンパもの」「素人宅に突撃もの」を、すでに演出しているところも興味深い。

高槻彰という名に聞き覚えがあった「全裸監督」に出てくる。村西とおるを15年追い続けて映画「ナイスですね！村西とおる」を発表した人。映画監督になろうとしてAV監督になってしまい、村西とおるで監督として認められた。本作は、ゲリラ撮影が目を引く。ラストの新宿高層ビル群近くのシーンは、多くのロマンポルノで使われた場所なんでわざとやってるかもしれない。

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高槻彰のにっかつポルノ映画。

野生のアマゾネスのカルビちゃんを拾って家で買うことになった売れないAV監督の話。

映画内映画ならぬ、映画内AVもの。

性の快楽に目覚めたカルビは再び野に放たれ道行く男を襲いSEXを求め猛り狂う。