登場人物それぞれの背景や思いなどに深入りせずアッサリ流していくスタイルは好みの分かれるところだと思います。
個人的には「この場面でこの人物がどういう気持ちかなんて見てりゃ誰だってわかるでしょ！余計なこと考えないで人生なんてもっと楽しく気楽で良いんだよ」っていういかにもイタリア的に感じられて見ていて心地よかった。
でもこの考え方って「人の本当の心の奥底は誰とも解り合えないんだよ（だから深く詮索することに意味はない）」ってことと表裏一体でもあって心もとない気持ちにもなりますが、だからこそお互いの気持ちを考えるんじゃなくて寄せ合うこと、空気を感じることが大切なんだと思います。
ただラストの唐突なミュージカルには流石にちょっとついていけませんでしたw
せめて前半にそういう雰囲気がちょっとだけでもあれば良かったかなと。
あとエンドロールの曲はとても良かった。
