Finn

ステージ・マザーのFinnのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
4.0
ゲイ(ドラァグ・クイーン)であることを受け入れられず疎遠になっていた息子が急死し、ショックを受けた母親メイベリンが、遺されたゲイバーを立て直すため大奮闘!

想像してたよりとっても良かった!
物凄くご都合主義ではあるし、とんとん拍子で進むから「なんだよー」って思う人もいるかもしれないけど、こういう全てが上手くいくハッピーな作品は心が暖まって良いと思いました。

まずメイベリンがすごくキュート。テキサスっていう保守的な地域で、頭の固い夫と生きてきた彼女は、自分のことも押し殺していたんだと思う。息子の死をきっかけに、新しい世界に居場所を見つけられて良かった。
本当は生きているうちに息子を認めてあげられたら良かったんだけど、できなかった分、息子の周りの人たちにパワフルかつ優しく寄り添っていく姿に応援したくなった。

息子の恋人や孤独に苦しむドラァグ・クイーン仲間たちが、メイベリンに対して徐々に心を開いて「お母さん」と呼ぶようにまでなって感動した。
特に薬中毒のジョーンとのシーンと、テキーラのお母さんがステージを観に来てくれたシーンには胸がグッときて涙が溢れました。

ルーシー・リュウはどんな役でも安定感があって好き!

柔軟にいろんなことを受け入れて世界を広げていくことの大切さと、自分や人に寄り添うことの大切さに気付かせてくれるHAPPYな作品です。
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