なちゅん

ステージ・マザーのなちゅんのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
4.2
展開は軽快で早いけど、それもいい。それがいい。
出てくる人が全員キュートでドラマティックでゴージャスなbitchで大好きになっちゃう。

みんなの中心にいたリッキーが愛したママ・メイベリン。20年も会わずにいて、ずっと彼はママを待ってたのに、どうしてそのガッツがこの日になるまで出なかったのよ、ってネイサンもドラァグシスターたちも思ってるし、見てる方も思うけど、リッキーが愛した場所で一生懸命にその足跡を辿ろう、彼の想いを絶やさずに咲かせようとするメイベリンには泣かされるよね。すぐ応援したくなっちゃうよね。
ちょこちょこ挟まるドラマは物凄く小品で、バックグラウンド的ではあるんだけど、メイベリンが少しずつ大きな変化を与えていくのはきゅんとくる。

なにが好きって、泣けるんだけど、そこかしこにドラァグ・クイーンっぽさが出てくるところ。
ド派手な衣装とメイクに下品なジョーク。大きなハイヒールとグリッター。わくわくしちゃう。
最後のメイベリンのステージもすてき。
2人の思い出の曲で、リッキーの愛したステージで、リッキーが死んだステージで、リッキーと一緒に歌うなんて。演出もドラァグのステージらしくて最高。
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