れいん

ステージ・マザーのれいんのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
3.5
オールアバウトマイマザーっていう映画を大昔に観て、内容は忘れてしまったけれど大好きって感覚が残っていてこの映画の宣伝を観たときにオールアバウトマイマザーを思い出してとても惹かれたので。
お母さんになった立場で観たのでそうじゃない場合が分かりませんが、観て良かった。この世界にはたくさんの人がいて色んな思いを抱いて生きているんだなと知れましたし、複雑な親子関係に悩んだり苦しんでるのだなとも思いました。
主人公のメイベリンがとっても可愛い!本当にキュートって言葉がぴったり。年齢を重ねていても可愛さって残るんだなって映像を観ていてちょっと驚きました。皺があろうが体のラインが崩れても、可愛いものは可愛い!そして上品。強さもあってとても良いと思いました。
このメイベリンのような立場になったら自分だったらどうするか、と少なからず考えました。こんなにも色んなことを受け止めて立ち向かうなんてできないだろうな。まず息子が亡くなった事実にどうにもできなくなりそう。
それを踏まえつつ息子の大切にしていたもの、息子の周りの人間を立て直して軌道に乗せる前向きな姿勢にとても勇気をもらえた。全然へこたれずに猛然と進むのがすごく良かった。私が特に泣けたのは、息子の恋人にお店を変えるのはやめてくれと言われたときに、恋人の知らない息子とのエピソードを話したとき。めちゃくちゃ泣きました。もう会えない人の話をするって切ないよね。そして知らなかったときの話をいなくなってから聞くのも切なさが余計に増すよね。
この映画でリューシーリューを久々に見てびっくりしたんですが、最初誰だか分からなかった。でも年齢を調べてとんでもなく驚きました!キレイすぎてありあない!!夢持てました。私の中ではチャーリーズエンジェルで時止まってましたけど、全然ステキです!
唯一この映画でおやおや?と思ったのは、メイベリンが旦那さんと終始上手くいってなくて彼とちゃんとけじめを付けずに良い感じの人ができてしまうことですかね。その男性も良い人なので、なので余計もやつくというか。旦那さんを振り切って曖昧にして戻ってきてしまったりして、ちょっと大丈夫なのかな~?って思ってしまいました。
あと、これはその国の感覚もあると思いますが赤ちゃんがいて居候がいてそこに恋人を呼ぶとかってアリなんだーとか思っちゃいました。
そして最後はママまで歌っちゃって、そこは正直いらなかったかも……と思ってしまいました。
でも観て良かったです。
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