京都ヒストリカ映画祭その3
1800年初頭、息子を探すためにキューバを訪れたスイス人医師エンリケ。
そこでは未だ奴隷制度が蔓延り、人種差別や性差別が当たり前のように残っていた。
そんな中で診療所を開くが、エンリケには秘密があって…。
実話を基にした作品。
差別がテーマなだけあって重い。
人種差別だけでなく、LGBTQをも扱っているだけに余計にツラい。
終盤キツいシーンなんかもあってヘコむ。
ヒストリカ映画祭の他作品同様、法も秩序もあってないようなもの。
それらしきものはあるけど、時の権力者やお金がものをいう世界。
持つ者は持たざる者への殺人やレイプすら許されてしまう世界。
クソ奴隷商人がはらわた煮えくり返るわ!
つくづくこの時代に産まれなくて良かった。
そんな世の中でも良識を持った人がいたことが救い。
とはいえ現在でも世界の一部の国では未だ似たようなことが行われている。
人間というのは何とも罪深い生き物なのかもしれない。