東京マクラ

栗の森のものがたりの東京マクラのレビュー・感想・評価

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)
3.6
「絵画」と聞いて想像する風景が画面の中で広がっています。現実的な風景の中で自然や人々の生活の中にある美しさを描いた画。映画の冒頭から終わりまで、前編を通して美術館にいるような景色でした。

鑑賞前は静かな映画という印象を持っていました。間違ってはいませんでしたが、想像以上に人の感情が描かれており揺れる動くタイプの映画だったと思います。

映画内で彼らが過ごす地域を「忘れられた土地」と表現しますが、作品自体がどこか侘びしく、美しさはあるが活気のない様子なので、内容と映像が凄くマッチしていて良かったです。
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