時々現れる、「私、何でこの映画がたまらなく好きなんだろう」と不思議に思う一作。
映画の雰囲気からして、静謐な、田舎の生活が描かれるのかと思いきや、主人公をはじめ、皆人間くさい。嫌な奴だなと思いつ…
全編全カットがまるで絵画のような作品で、まさしく大人のための寓話だった。といっても愉快なおとぎ話ではなく、生と死を静謐に見つめた鎮魂歌であり、悠然とした時間が流れる森の記憶を辿る物語である。
舞台…
クレプスキュール配給作品は、オルガに引き続き2作目である。
栗の森で起こる静かで、しかし重厚なおとぎ話。
この独特な空気感、そして映像の色気はどこ由来なのだろうか。
例えば、川に流れる栗をマリオ…
クレプスキュール配給作品を漁って、見た。1950年代、第二次世界大戦後にイタリアとユーゴスラビアの国境地帯にあたる村が舞台。現実と記憶と夢が溶け合って入れ子構造になっているが、最後は綺麗に円環して、…
>>続きを読む大戦後間もない1950年代の旧ユーゴスラビアの辺境の村で老夫婦の死が描かれる。
死ぬって確実で絶対的なことだから、こんな風にユーモアで向き合うのはありだと思う。
アンド、おじいさんの男のロマン。
…
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