知らない国の絵本を開いて、景色も家具も服装もどれも身近には感じられず、奇妙な心地で眺めていた時の気持ちを思い出した
ただ消滅までの時間潰しをするしかないような人たち
おとぎ話だったとしても、感じる…
イタリアとユーゴ国境近く栗の森。その落ち葉で栗を埋葬する様なシーンは故郷への鎮魂。栗で生計を立てる棺桶職人マリオと栗売りマルタ。父は息子を妻は夫を待つも便りはない。老人は残り若者は去る。儚く消えた美…
>>続きを読むなんの変哲もなく、ありきたりで素朴なフォークロアで、正直スロベニアのエスニシティに頼っている感は否めないけど、画がとにかく決まっていて、一つ一つ絵葉書みたいに美しくてずっと観ていられる。あえて時間軸…
>>続きを読む(別媒体から感想を転記)
2023/11/03
crépuscule films配給なら間違いなさそうと思って鑑賞。正解。配給第4弾みたい。陽が落ちる直前のような、ほんの少しの暖かみが残る暗い画面…
初めて観るスロベニア映画ということで期待して観てみたら、台詞の8割くらいはイタリア語で、少し拍子抜け。イタリアとの国境地帯にある村が舞台だかららしい。スロベニア語とイタリア語で会話する変な場面もある…
>>続きを読む栗を埋葬するようなオープニングカット、荒々しいハンドゲーム、川をくだる栗をふたりで拾う。どのシーンも絵画をモチーフに撮影されたかのような、陰影のある画づくり。こんなスローシネマは好きなはずだけど、監…
>>続きを読む意味不明なギャンブルで大金を失い、病で妻を亡くし、戻らない息子を待ち続ける老大工。
戦争から帰って来ない夫を探し旅立とうとする栗売りの女性。
ふたりの人生の交差、放浪する幻想的な旅路と辿り着く終着…
夢と現実、生と死が折り重なって紡がれる最後の御伽噺。
世界から忘れ去られた場所で生きる人たちの姿を独特の映像美で映し出した幻想的な作品。
淡々と静かに描かれる中に、ちょっとしたユーモアや明るさが…
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