このレビューはネタバレを含みます
地下バトルで生き抜くためには次々現れる強敵を倒し続けなくてはならない!…みたいなバトル物想像してたら全然違いました。
簡単にいうと、地下で賭バトルやってる違法集団とそれに協力してる奴が警察サイドにもいるから、一芝居うって壊滅させてやろうぜ!という、どっちかというとクライムサスペンスだったのかも。
「警察サイドの協力者=黒幕は誰だ」というところが焦点だと思うのだけど、これの隠し方がうまかった。
どう考えても怪しい奴や、逆に怪しすぎて怪しくない奴の中にうまくカモフラージュさせてたというのはあった。
ただ、そこにいくまでの流れが分かりづらすぎる。
時系列的には
①主人公が賭バトルにスカウトされる
②主人公が地下闘技場のルールを破り脱走。恋人が殺される。
③恋人が殺された主人公ブチ切れ。地下闘技場に戻って殺し屋達を皆殺しに。
④主人公、通報によって駆けつけた警察に逮捕され、話を聞かれる。
そして、最後に実は…という流れなんだけど、この順番が頻繁に入れ替わる。
しかも、それが脈略もなく突然すぎて、一瞬混乱してくる。
さらに最初のシーンは②から始まるせいで、なんで主人公か恋人のどっちかが殺されないといけない状態なのか分からなくてさらに混乱。
こういう、ルール的なものは最初に提示してくれないと「なんでこんな事になってんの?」というのが頭にちらついて、物語に集中できないんですよ。
もちろん、それが伏線だったりさらに物語に没頭させる要因になったりする時もあるんだけど、そこは脚本がうまいか、説明するまでもなく皆が知ってる常識的なことだったりするわけで。
つまり、脚本がダメだった…ってことです。
そういうことだったのね!という展開になってからは早い。そこまでが長いけど。
黒幕より童貞呼ばわりされてたメガネ君が最後の最後で全部美味しいところ持っていってくれたのでプラス0.5点。