わざわざ輸入盤DVD買って鑑賞したな

男性へ性転換を望むトランスセクシュアルであるルーカスと彼が恋するファビオを描いたドイツ映画。いかに理解を得るのかが難しいかが描かれていて苦しいがエンドロールのルーカスの映像で心洗われる。

ホルモン療法を受け性適合手術を待つゲイトランスボーイのルーカスが、書類とか法的にはまだ女だからと女子寮に入れられちゃったり、幼馴染のガールと変わらず仲良ししつつもそのガールを利用して気になるボーイに近づいたり、変わっていく身体に心躍らせたり思い通りにならない身体に苛立ったり、大切な人にカムアウトすべきかどうか悩んだり、友情と恋と家族のいざこざで揉めたり…ものすごく複雑で繊細な要素を含んだボーイミーツボーイ映画（ちなみに相手はシスジェンダーのゲイボーイ）

ルーカスがおっぱいを隠すために胸を平らにするインナーを着込んでたり、下着（ボトム）に仕込みをしてたりして描写も丁寧だし葛藤とかが余計に痛いほどわかってちょっと泣けちゃったりする要素もある
約10年前の作品だけどこういう話題を取り上げて作品にするドイツの姿勢には脱帽

ルーカス役のリックオコン、リブート版ドラマ『Uボート』のクラウスホフマン大尉（船長）の俳優なのだけど、幼馴染ガールとキャッキャしてるときはほんとちょっと女の子みたいに見えるの！ティーンの時分でこんな混み入った事情を抱えた難しい役のお芝居が出来るなんて〜とびっくり（でもやっぱり最近のオコンと出演作を知ってるからか、わたしには偽おっぱいがついてる姿は違和感として写った）

仲良しガール役はバビロンベルリンのロッテの女優さん ここでもおっぱいぽろぽろ出してた 相変わらずである