まず、これはハリウッド映画である事は念頭に置いておいた方が良いと思う。
というのも、あくまでこの映画で描かれている日本はハリウッドの制作陣が作り上げた日本であるうえ、おそらくコロナの影響もあり充分にロケハンも出来ていないのではないだろうか。
なので、そのあたりを理解せずに見ると一切楽しめない映画だと思う。
そのうえでこの作品を一言で言うと、「如何にもハリウッドなアクションコメディに伊坂作品のエッセンスを少々」みたいな感じ。
基本は派手なアクションに思わずほくそ笑んでしまう小ネタを軸に物語は進んでいき、後半で「何故、10人の殺し屋が同じ新幹線に乗っていたのか？」「それぞれの殺し屋が何故その仕事をしているのか？」といった伊坂幸太郎お得意の伏線回収でそれまで意味不明だった部分を繋げて、壮大なストーリーに仕上げている。
あと、個人的にすごく音楽が良かった。
是非ともサントラもあわせて楽しんでいただきたい。
