世界一過小評価されているバンドとも呼ばれるスパークスのドキュメンタリー映画。
スパークスの2人の他、ベックやレッチリのフリー、フランツ・フェルディナントのアレックスなど影響を受けたミュージシャンや関係者のインタビューを元にスパークスの50年以上にわたる歴史を振り返っていく形式。
1つ確実に言えることは、彼ら自身はこの50年以上の間ずっと自分たちの信念に基づいて創作活動を続けているということ。
世間でヒットしようが、90年代のようにすっかり忘れさられてしまったような状態でも、バンドとしての芯をブレさせずにひたすら創作活動を続け、現在の地位まで登りつめた。
もちろん、インタビューにもある通り、何度も心が折れそうにはなっていたようだが、逃げずに続けてきたから、彼らのフォロワーも離れずについてきたのだと思う。
そして、そのスパークスフォロワーたちがバンドを始めて、ヒットをとばして大御所になり、再びスパークスをフックアップするという好循環になったのだろう。
実際、私がスパークスを知ったのも2015年のフランツ・フェルディナントとのコラボがきっかけでした。
あと、映画としては要所要所で挟み込まれるアニメーションがとても可愛らしくて好き。笑
ここらへんはやはりエドガー・ライトのセンスによるものなのかな?
どちらにせよ、スパークスの歴史も映画としての表現も素晴らしい作品でした。