外人が自慢されたい日本描写をマシマシにしてトンチキ映画をハリウッドが真面目に作ってくれたという作品。原作未読。
最初から最後まで色んな意味で楽しめました。一番良いのはやはりブラピを始めとしたキャスティングでしょう。
カメオ出演が豪華で笑いました。
レモンと蜜柑のコンビが特に好きでした。トーマス好きは原作からだそうですが、ただの設定で終わらず、ストーリーにも活かされてた点は面白かったです。
真田広之が毎日撮影が楽しかったと言ってましたが、そういう雰囲気が出た楽しい映画ではあります。
監督デビッド・リーチなのでアクションは見どころがたくさん。人の命軽い系悪ノリ映画なので、不謹慎な殺され方も多くて笑いました。
白眉はサイレント図書館ならぬサイレント新幹線でのアクションシーン。
ただ冒頭で車両の種類(一等席、一般車とか)、場所関係も案内してるかと思いきや後半はどんどん適当に。結局無関係でした。
前半の車掌や車内販売が担保してた制限もなく、場所の制限もなく、ただ誰も乗ってない新幹線でアクションしてるだけ。
もはやこいつらしか乗ってないというかプライベート列車かよ(幽霊列車かもしれない)というほどやりたい放題。他の乗客!?そんなもんはいなかったんだ。
最後は時代も超えて昭和かよ!笑
その辺含めてどれだけ許容できるかが楽しめるポイントなのかなと思いました。
ただ伊坂幸太郎原作の映画ってメインストリー、メインキャラ以外ないがしろの都合主義を感じることが多いんですが、ブレットトレインはハリウッドで翻案されてるということからか、初めからそのハードルは下げられて飲み込みやすかったのではと思います。