ボルタレン

ブレット・トレインのボルタレンのネタバレレビュー・内容・結末

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「運が良かった」を物語で見せられると興醒めしてしまうが、「運が悪かった」を物語で見せられると面白くなる。
本作のテーマはまさに「運命」であり、それは「偶然」とかと同義であり人知を超えた存在だ。
登場人物たちはそれぞれの思惑で動き、そしてそれがいつしか交わっていく。
列車の中で登場人物たちが巻き起こす大騒動と運命といえば2007年の『バッカーノ!』を思い起こす。たしかにコンセプトは似ている。『バッカーノ!』の元ネタは……と考えてわかった。
おそらく今作はデヴィッド・リーチが『スナッチ』をやりたかったんだと思う。だからこそ最後のあのボトルの演出なんじゃないかな。
現代のテンポで『スナッチ!』を描くとああいったテイストになるのか。
エンタメとして上手にまとめているし、日本人なら背景含めてクスッとできる素晴らしい映画です。

ていうかカメオ出演が豪華すぎ!(いつものリーチ組といえばそうだけどさ)