いったいどんな映画になるんだろう…と、ちょっと怖い物見たさみたいなところが正直あったんですが、観てみていい意味でビックリ、ぶっ飛びまくりの爽快映画でした！
伊坂幸太郎原作がハリウッドで映画化といっても、邦画のように原作準拠にはならないのはいわば当然。だけど、予告を見ただけでも日本の描写が無茶苦茶なことは一目瞭然ゆえに、日本人としては心配になりますよね。
ただ、映画を観て気づくのは、日本で新幹線を舞台にしているけど、現実とはかけ離れたファンタジーであると割り切ってて、無茶苦茶な日本描写もおそらく確信犯的にやっているようでした。
東京発京都行の新幹線、あんな猛スピードで飛ばしてるのに、京都着が明け方って、完全に地理がおかしなことになってるんだけど、そういうのはまぁいいかなと思わせる潔さが不思議とある。
そのうえで、思った以上に原作の設定は生かしてるように見え、伊坂幸太郎とハリウッドの異色の融合が成立した作品になってました。
「きかんしゃトーマス」のくだりとか、さすがに世界で有名なコンテンツということもあってしっかり採用されてて、原作のスパイスを感じさせる要素になっていましたね。
（ある時期の子どもの影響で僕もトーマス好きになっちゃったので(笑)、ディーゼルの特徴とかむっちゃしっくり来ちゃうんです。）
しかし、何より爽快だったのは、クライマックスに向けたアクション映画としての怒涛の飛ばしっぷり！
これは日本での映画化だったら絶対こうはならないという強烈な振り切れ方で、それこそ「Amazing!!!」って感じで爆笑ちゃいましたよ！
ブラッド・ピットもいい感じにバカやってて良かったですが、とにかく真田広之が凄かったです(笑)
いろんな個性がごちゃ混ぜになった変な映画ではあるんだけど、観終わったところで、アクションとして、コメディとして、とても清々しい一本でした！
