炒飯

ブレット・トレインの炒飯のネタバレレビュー・内容・結末

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

こういう「お金はかけてるのに内容の方向性が完全にB級」なエンタメ極振り全力バカ映画からしか得られない栄養があるし、お金をかけたリッチなトンチキジャポニズムからしか得られない栄養もある。
というわけであまりにも健康に良い最高の映画だった。原作は未読。

どう見てもバカ映画のくせに布石や伏線の張り方が緻密で無駄がなく、登場する小道具の多くが後の展開で何らかのギミックとして作用していたりと、実は真っ当に完成度が高い。
クセ強殺し屋の面々がそれぞれの思惑で動きながら最終的に一つのクライマックスに向かっていく群像劇としての構成も完璧。
一切現地ロケなどしていないだろう(していたらごめん)極彩色のトンチキジャパン描写も、バカで暴力的な世界観に違和感なく没頭できる補助となっている。
ネオンカラーのクソデカ日本語&英語でタイトル「弾丸列車」や各キャラの通り名が出てくる演出、ダサかっこよさの極み。超好き。もう全部これがいい。

幼い子供(孫)の存在があるのでアホアホ人命軽映画だとしても木村一家だけは死なないでほしい…と思っていたらちゃんと生き残ってくれたので嬉しい。
ミカンとレモンのバディも非常に魅力的だったので、ミカンも生き残ってくれたら更に後味が良かったかな。
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