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浅草キッドのleftのレビュー・感想・評価

浅草キッド(2021年製作の映画)
4.0
このためにNetflix入った!真ん中の料金にしたから、普通に映画館で見るより安く見られたというわけだ。予告見てる段階から映画館で観たい!!って思ってたからこれ一本でもうお得。

時折り本当にビートたけしに見えるからすごいよな。特に合間合間に出てくるあの「タケシ」は目以外本当に瓜二つだったからすごい。姿勢、まばたき、口元、歩き方。本当にすごかった。ちなみに監督が劇団ひとりだから、あの特殊メイクはゴッドタンのマジ歌チームでやったのかな?とか勘繰ってしまった笑

大泉洋も良かったなー。ビートたけしに深海千三郎有り!ってのがよくわかった。なるほど。劇団ひとりが浅草を愛する理由がわかる。
日本の作品でグッとくるシーンで見られる、粋なところだったり、多くは語らない裏に秘めた愛情だったり、そういうのは古き良き日本の個性なわけで。
そういうのが当時の浅草には詰まってたんだなと思うとあの世界に魅せられるのもよく分かる。

若い女性客のワーキャーが芸人をダメにするってよく芸人の話で聞くけども。まさにそれを彷彿とさせるシーンがあって、その時の深海が客にズバッと言ったシーンは鳥肌だったなー。
そして後半の同僚に「面白いことやってよ」の返しのアレとか。芸人のとしてのプライドが凄まじくて、かっこよくて。
まさしくビートたけしの師匠!を感じた。

そして今回もあそこのワンカット素敵でした!

ナイツ土屋が入ったことによってパワーが増したというのも納得!
そしてビジュアルは違うけど大泉洋を起用したというのも納得!!
浅草芸人の世界を見せるのに笑いのテンポがわかってる人間を入れなかったら、もっと違う映画になってたんだろうな。

青天の霹靂に続き、監督劇団ひとりさすが!!って感じだった。
でも青天の霹靂の方が少しだけ好きかな。

あ、あとタケシが例の悲劇の後、深海に皮肉な冗談を言うシーンが象徴的なんだけも。似たような事を実際に本人が当時言ったみたいだけど、やっぱりセリフ選びが秀逸だった、全体的に。
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