☆師匠とたけしの、表立って見せないけれど、芸を通してお互いを思う心意気に心揺さぶられる。売れっ子になった後、師匠は落ちぶれてしまっていても、教えを大事に忘れずに、触れられないようなところもボケて笑いに変えるシーンは切ない。
☆タップダンスをはじめての芸として身に付けるまでの純粋な喜びが、画面から溢れだしていて、清々しい。
☆浅草フランス座のハイカラで大人な演出空間は隅々までこだわりを感じられて味わい深く、たけしを受け入れていく芸人たちの厳しくも温かな人情がよく表現されていて良かった。
☆柳楽さんのたけしの役作りが、一流モノマネ芸人レベルなのにはびっくり。特に枯れた声の出し方や、独特の顔の動きやコントでの立ち振舞いが完コピされていて凄い。
☆師匠役の大泉洋もはまり役。突っ込みのキレが常に抜群で、大物芸人かと思うほどで、ストーリーに勢いをつけていた。
☆夢を実現させる人を見守る実現できなかった周りの人々の表情も切ない。
☆ラストシーンが師匠との初舞台で終わるのは、素晴らしく。
