ビートたけしの半生と師匠深見千三郎との出会いと別れの物語。
ようやく観れました。
テレビの頂点に登りつめる前の、浅草のストリップ劇場の下積み時代は、知らないことだらけだったけど、その後の活躍や作品を知ってると色々な原点を垣間見ることが出来る。
座頭市で知ったタップダンスにあんな歴史があると思わなかったし、テレビで漫才をやるまでに師匠とあんな確執と喧嘩別れがあるとも思わなかった。
師匠の教えがずっと心にあって、それを貫いたからこそ今がある。
そして、師匠も信念を持って出ていったことを知ってるからこそ、道は違えど、自分が芸と認めなかった漫才で活躍する弟子を認める懐の深さが偉大すぎた。
喧嘩別れして久しぶりに再会した時のあのたけしのボケ、そして色んな事を飲み込んで笑いで返す師匠、これで全部水に流せてしまう関係性に言葉にならないくらい感動した。
感動した直後に訪れる師匠との別れのシーンは唐突過ぎて、こちらは衝撃で言葉を失った。
最初と最後の方で浅草キッドの聞こえ方と響き具合が全然違った。
何より、この物語がノイズ無しに見れたのは間違い無く柳楽優弥と大泉洋の演技力によるところがとても大きかった。