鈴木瑛翔

浅草キッドの鈴木瑛翔のネタバレレビュー・内容・結末

浅草キッド(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

良く出来た映画。
浅草のストリップ劇場で出会った師匠に弟子入りし、芸を学び、劇場を去りテレビで売れていく物語。

師匠に惚れて、劇場で雑用をしながら芸を教えてもらい、徐々に舞台にも立たせてもらえるようになっていった。
しかし、ストリップ劇場でストリップの合間に芸をやるという厳しい環境で、また劇場自体も廃れていっていたので、たけしは自分の思い描いていたものとは違ったので、劇場を去り当時流行っていた漫才をする決意をする。

たけしはテレビにも主演するほど売れたが、
浅草フランス座は、廃れ、とうとう潰れてしまった。

たけしは、師匠の元へ会いに行き、楽しい一夜を過ごした。
が、少しした時、家事で師匠は亡くなってしまう。

たけしは、再び劇場を訪れた。すると、この場所での出来事が鮮明に蘇る。
このシーンが非常に沁みました。

劇場での下積み時代、苦しい生活の中にあった青春。
それが劇場を離れてから色濃くなった。映画の構成が非常に上手いと思いました。
また、千春の演技が上手く、この映画に深みをもたらしている。
鈴木瑛翔

鈴木瑛翔