今から20年前に今はなき渋谷シネマライズに見に行き、最初から最後迄寝てしまった映画。
と思っていたら、このバスキアのドキュメンタリーは2010年制作で寝てしまったのはデビッド・ボウイがウォーホルを演じた1996年作品の方だったと、人間の記憶は当てにならないなと思ったんですがそんな事はどうでもいいですね。
若くして成功した天才と言う点でバスキアはマイク・タイソンにイメージが重なるんですが、タイソンが本当に詰まらない事で長く刑務所に入ってボクサーとしてのキャリアを台無しにしてしまった事で結果的に世間から隔離されて曲がりなりにも今も生き続けているのに対して、その富と名声をコントロール出来なかったのか若くして酒とドラッグに溺れ死んでしまったバスキア。
美術や絵画は大好き何ですが正直バスキアの絵は何処が良いのかさっぱり分からなくて、単に好みの問題ですが。
このドキュメンタリーと見比べるとシュナーベル監督『バスキア』はやっぱりフィクションでバスキアの人生のいい部分をチョイスしてリミックスして悲劇的かつ多少ドラマチックに描いてあるんだと思うんですが、作品+アーティストその人の辿った人生や魅力はどうしてもセットになるのは仕方ない事かも知れませんけど、もっと純粋に作品のみを見る事は出来ないのかな~と思いました。