頭蓋骨に穴を開ける穿頭、トレパネーションという医療行為を扱った映画。
トレパネーション自体は古代エジプト文明から行われる施術で、頭蓋内圧が下がる為、抗うつ効果をはじめとした精神作用が一応ある。
ただ、効果は一過性であり、頭蓋の治癒が進むと効果はなくなる対症療法であり、なおかつ当然ながらリスクが高すぎ、何より抗うつ剤などの投薬が確立されているため、現在ではこれを行う医療機関は世界中でほぼ存在しない。(ちなみに日本だと違法)
そんなトレパネーションだが、世界にはその一過性の効果やあるいはスリルを求めて自分で穴を空けちゃう人もいたりする。
そういった現実を下敷きに、そのトレパネーションに他人の深層意識やトラウマを視覚化する超能力を持たせたのがこの作品。
その題材がとても興味深くて鑑賞した。
だが、自分には合わなかった。題材は面白いしハラハラする部分も多くあったが、肝心の映像演出が合わなかった。
だが、好きな人はとことんハマるだろうと理解できる魅力はある映画。
