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くれなずめのliamのレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.1

監督は「バイプレイヤーズ 〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜」の松居大悟。出演は「ホムンクルス」の成田凌、「街の上で」の若葉竜也、「あのこは貴族」の高良健吾、「酔うと化け物になる父がつらい」の浜野謙太など。

高校時代に帰宅部だった6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに再会。久々に出会ったアラサー男たちは、披露宴と2次会の間の中途半端な時間を持て余しながら、青春時代の思い出話に花を咲かせる。彼らは今までと変わらず、これからもこの関係は続いていくのだろうと思っていたが、ある出来事が起きる。

主人公が実はすでに亡くなっている内容だが、しかもそれも割とすぐ明かしてしまう。
しかしそれは肝ではなく、その後の展開が重要になっている。

友人の結婚披露宴のために亡くなった1人も含めて集まるが、その最中で、一人一人がその亡くなった仲間(吉尾)との思い出を振り返る。
彼らの思い出はさほど重苦しいものではなく、ありふれた日常のワンシーン。でもそういうありふれた中で面白かった出来事が1番覚えているものなのは分かる。
側からみたら面白くないけど、仲間内の中では面白いもの。そんなシーンが多くて心情的に共感ができた。

ただ終盤にかけての急展開にはついていけなかった。シュールな笑いと言っていいのかよく分からないが、突然安い劇みたいな演出が始まって観る気が失せてしまった。
恐らく理解できる人には面白いシーンなのかも知れない。

そのシーンを観てからは感動する気にもなれず、ボーッと観てしまった。笑

突然の展開に驚く映画。
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