このレビューはネタバレを含みます
ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの物語
トーベ家は芸術一家で彫刻家として著名な父と、
デザイナーの母のもとに生まれた、弟は写真家で、
もう1人の弟はトーベと共にムーミンの製作をしたいと。
その風景も一瞬登場する。
ヘルシンキ市役所にも壁画があるようで、
画家としても評価が高かったと知った。
厳格で厳しい、彫刻家としても有名だった父のことが苦手だったように描かれていたが、それは父の芸術家としての人生は大変厳しく、
その道を嬉しくも安易に進んで欲しくないという愛情の裏返しだったことがわかる、本当は応援していたし、嬉しかったのかなと。
トーベ自身は画家として成功することを目標にしていて、
ムーミンは合間に描いている日記のようなものだったので、
それを作品として発表する気はなかったが、
出会い、深い仲になる人達の影響によって、
ムーミンを描くことを良しとしていった。
画家としての葛藤となかなか奔放な正確であること、
最初からうまくいってなかった人生だった。
その出会う人の1人の同じくアーティストのトゥーリッキは
後半に登場するため、そこまで詳しく描かれないが、
後にパートナーになるようで、トーベ自身もおかげで
落ち着き、更に活躍するようで、その直前までの
燃え上がるような人生が描かれている。
ムーミンは日本ではとにかく可愛いの代表みたいだが、
その実、物語自体が多様性にあふれているし、
子供向けの絵本というわけでもないというのは
色々な媒体で耳にしたことがある。
アニメで観ていたけど、今触れるとどう感じるのか、
とても気になった。