「Media City Film Festival」で鑑賞

https://mediacityfilmfestival.com/25th-anniversary/sodom/

ホールパンチャーで穴を開けた8ミリフィルムに、ゲイポルノフィルムを貼り付けたルーサー・プライスのファウンド・フッテージ作品。

■ABOUT
『ソドム』は、切断に没頭する人間の断片の催眠的な蜃気楼を通して、直感的に生々しく、不穏な雰囲気を醸し出している。聖書の物語に基づき、本作は、一種の有機的なイメージの破壊に適した編集スタイルによって、この破壊を再構築し、映像コラージュを創り出す。

■NOTES
うっとりするほど繊細で、暗黙のうちに暴力的なこれらの作品では、人生、チャンス、強迫的な芸術制作、そしてヘラクレス・セーヘルスはともかく、ジャクソン・ポロック、ロバート・ラウシェンバーグ、ジャック・スミスの血を引く強烈な芸術精神が、走馬灯のように駆け巡っていくのである。（ロベルタ・スミス）

アイデンティティ政治の時代、ハリウッドによる継続的な悪魔化に対して、多くの人がクィアライフのポジティブなイメージを映し出すことに関心を寄せていた頃、プログラマーは『ソドム』のような映画をどう評価すればいいのか分からなかった。この映画は、当時の最も著名なゲイ映画祭で拒否され、論争の火種となった。「サンフランシスコ・シネマテーク」の機関誌『シネマトグラフ』の論説で、マイケル・ウォリンは『ソドム』を、ケネス・アンガーの『花火』やジャン・ジュネの『愛の唄』に匹敵する、恐るべき感情と深い曖昧さを持った作品であり、「セクシャリティそのものの複雑で矛盾した性質の探求」だと擁護している。権力、支配、残忍性、これらはすべて欲望と快楽の仲間であり、エイズと関係があるかどうかにかかわらず、セックスと死の方程式さえも存在するのだ。（エド・ハルター）

『ソドム』の修復と新たなデジタル化は、「Anthology Film Archives」によって完成された。Special Thanks：John Klacsman、John Mhiripiri、Ed Halter。

私の中の保守的な人格が全力で拒否しつづけるから、一回停止して色々読んで、それから最後までみた

以下の文はMCFFの解説を翻訳したもの

この映画は、当時の最も著名なゲイ映画祭で拒否され、論争の火種となった。サンフランシスコ・シネマテークの機関誌「シネマトグラフ」の論説で、マイケル・ウォリンは『ソドム』を、ケネス・アンガーの『花火』やジャン・ジュネの『愛の歌』に匹敵する、恐るべき感情と深い曖昧さを持った作品であり、「セクシャリティ自体の複雑で矛盾した性質の探求...」だと弁明している。権力、支配、残忍性、これらはすべて欲望と快楽の仲間であり、エイズと関係があるかどうかにかかわらず、セックスと死の方程式さえも存在するのだ。

あまりにも直接的な表現はケネス・アンガーの「花火」を超える。