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殺し屋1 THE ANIMATION EPISODE.0の消費者のレビュー・感想・評価

殺し屋1 THE ANIMATION EPISODE.0(2002年製作の映画)
3.9
・あらすじ
複数の殺人を犯し関東医療少年院に入所中の青年、ハジメ
彼には事件だけでなく幼少期の記憶も無い為に施設の人間も手を焼いていた
そんなハジメは少年院の職員からの依頼を受けて、田辺というベテラン保護士の世話を受け出所する事となる
しかし出所後も尚、ハジメは断片的な過去のトラウマや暴力中毒による性的興奮から逃れられず、やがて田辺の秘められた思惑に取り込まれ…

・感想
山本英夫による漫画作品、「殺し屋1」を原作とした同名スラッシャー映画とそれに続き大森南朋が主演を続投したオリジナルビデオ作品「1 -イチ-」の後に発表されたOVA作品

映画版と異なり、後に殺し屋”イチ“となるハジメは変わらず臆病ではありながらも筋骨隆々で些細なきっかけでもすぐに覚醒する様に描かれているものの基本的には世界観は一緒でインパクトが薄れほぼ単なるヤンキー映画と化していたオリジナルビデオ作品の二の舞とならずちゃんとしたゴア描写もあったのでそれなりに楽しめた
特に動物虐殺や殺害したチンピラ達の遺体を前にオナニーするシーンなど実写版以上に尖った描写は印象的

他にもイチ達の台詞をサンプリングしたオープニングとエンディングの楽曲や劇伴のドラムンベースによる疾走感の演出なども素晴らしい

惜しかった点としてはOVAなので仕方ないと言えば仕方ないものの尺が短く殺戮の数がちょっと物足りなかった事かなぁ…
逆に言えばこの短さでそれなりに満足出来た訳なので完全にそれが悪い事とも思わないけど
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