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Pedro Páramo(原題)
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『Pedro Páramo(原題)』に投稿された感想・評価

4.0
神は魂しか救わない…

ラテン文学の最高傑作のひとつとされる世界的名作の映画化でカンヌコンペ出品作。「父親に会いに行け」とのママの遺言に従い、会ったこともない父親ペドロパラモを探してコマラという町にやって来た主人公。でもママから綺麗な町だと聞かされていたコマラは完全に廃れ死者だらけの地獄と化していた…。

フアンルルフォの原作が頭イカれてるくらいに面白い上に文学史上偉大すぎるので、流石に相手が悪過ぎたのか、カンヌコンペに出品されながらも批評家たちのサンドバッグとなってしまった可哀想な作品…😱監督は原作者の隣人(友人)で原作を全文暗記するくらいに好きだったカルロベロ。複雑怪奇な原作を、市場意識のために悪い意味でわかりやすくアメリカナイズしてしまったスケールダウンとペドロパラモ役のジョンギャヴィンの配役が主に叩かれている理由のよう。

主人公がコマラについた時には既にペドロパラモは死んでおり、それどころか町の人々も全て死に絶えている。誰もいないはずのコマラの町で死んだはずの様々な人々に出会い、話を聞くことで父親であるペドロパラモの生涯を紐解いていく。

原作は全てを細かく断片化することで、時系列も発話者もその現年齢・生死すらも何もかもを混濁させてしまう。生者Aが発話してたと思ったらシームレスに全然違う時代の死者Bの発話に何のとっかかりもなく移行している…といったような感じで、どの時代の誰が話しているのか、それは死者なのか生者なのかは細かな周辺状況によって推察するしかなく、町民全員が死滅し、死者がささめき合う死の町であるコマラの幻想的で神秘的で退廃的な空気感を作り出していた。主人公すらも最初から棺の中だったという具合に…というか主人公がそもそも主人ですらなく中盤以降ほぼ出なくなる。

その点、映画である本作はしっかりと時系列に沿って再構成されており、それが単純なわかりやすさには繋がっているのだけれど、時間の概念を剥奪した原作最大の魅力を損ない、極度に深度の浅い作品になってしまっている。また、文章で明言されていないところに本質が眠っていた原作の恐ろしいほどの深淵に挑戦するかのような映像表現も見られず、照明による的確な場面暗示等々の手堅さはあれどオーソドックスに仕上げたのが趣旨違いに思える。テキスト→映像への変換にあたり、媒体が違う故の表現上の損失は当然おこるわけだし、その損失の代わりに媒体を変更する故の自身の想像力・創造力といった新たな表現上の利益を介在させることが求められるわけで、やはり原作の偉大さゆえの恐れがあったのか非常に無難に留まっているのが悲しい。

原作は1910年のメキシコ革命を背景に置き、ディアス政権期におけるメキシコの独裁体制からクリステロ戦争までをペドロパラモの生涯として時代設定している。唯一愛したスサナを迎え入れるのがまさに1910年、その後スサナと過ごす3年はディアス政権が倒れたあとの一時的な希望の時期、そして革命による混乱へと進む…といったように史実とペドロパラモの生涯はしっかりリンクされているらしい。

国家が権利を保障せず、辺鄙な田舎で人々を搾取し見殺しにする。そんな腐敗した国家の代役を務めるのがカシケ(地方有力者)である、このペドロパラモ。貧しかった彼は暴力を振り翳し、町の人々を蹂躙・支配し、司法をも恣意的に解釈してカシケにまでのしあがる。原作では極悪非道に見えるペドロパラモを非常に人間的に描いているのに対して、映画ではわかりやすい悪人とされているのも少し違和感があった。

全部暗記するレベルの原作マニアであった監督であっても、文章に描かれていないところから重要な情報を拾い上げ、読む側の方で小説とリンクさせ理解する必要のある原作だからこそ(上に書いた時代設定すらも一切原作には書かれていない)、映画化にあたりその解釈部分の不備が出てしまった結果なのか、それとも製作会社からの命令なのかは不明だけれど、キャラクターの年齢部分と時間の経過においても非常に大きなミスを犯してしまっているのも深度を著しく欠いてしまっていて、かなり辛い。良い作品だとは思うけれど、多分映画化不可能なんだと思う…😓
テツ
2.0
母の遺言で父のいる街を訪れたが、廃墟となっていた。

かつて権力者だった父が描かれるが、悪党だったみたい。

廃墟に彷徨う亡霊により、父のストーリーが語られる展開でした。