jellyfish

時の面影のjellyfishのレビュー・感想・評価

時の面影(2021年製作の映画)
3.7
第2次世界大戦前夜のイギリス
「きっと貴重なものが埋まっているはず」と買い取った丘を発掘するようある婦人が考古学者に依頼する
はたして埋蔵物はあるのか?
無駄骨なのか?
一方、発掘に関わる人々の思いとは裏腹に、開戦が刻一刻と迫っていた…

発掘をテーマにした映画って、あんまり無いかも(考古学者は冒険しがち笑)
坦々と土を掘る作業と侮るなかれ
“先祖と未来を繋ぐ”ロマン溢れる仕事なんです。

一見、地味に見える発掘作業の尊さを際立たせるのが、戦争の足音。
発掘現場の丘には戦闘機の爆音が迫り、若者達は軍服に袖を通す。
世界が急速に変わろうとする中、悠久の時を越えて人々の営みを教えてくれるものがある。
私達はいつか死ぬけど、私達が生きたことは消えない。未来に残すことができる。

すごーく軽い気持ちで見始めたら思いの外深いテーマに泣いてしまいました…
jellyfish

jellyfish