イリヤ・ナイシュラー監督、ボブ・オデンカーク主演、共同製作によるアクション。
平凡な毎日を送る主人公が、ある出来事をきっかけにブチ切れ、過去に携えたスキルを発揮していく姿を描く。
主人公の一見冴えない男性をオデンカークが演じており、確かに序盤は頼りなさ満点なのだが、スイッチが入ってからの強さは最高のカッコ良さ。
妻をコニー・ニールセン、異母兄弟をRZAが演じているが、何より見どころは老人ホームに入所している父親役のクリストファー・ロイドで、終盤の立ち回りは年齢を感じさせないもの。
物語はノンストップで進行し、アクションもバリエーション豊富、主人公がダッジ・チャレンジャーを駆る姿は序盤の姿が嘘のようなアウトローっぷりで、まさに水を得た魚のよう。
また、それに乗せられる音楽もノリノリでこの上ないマッチングを見せ、スタイリッシュ。
物語は、過去から数多作られてきた路線から一歩も外れるものではないものの、キレキレで見どころ満載のアクションに加え、爽快感抜群とくればアクション好きが観ない理由はない快作。
加速は今から俺が計ってやる。
