ポップで、マッドなコメディ&クライム。
レディー・ガガの怪演とアル・パチーノ、ジャレッド・レトの滑稽さとアダム・ドライバーの裏打ちされた演技力に魅せられる2時間37分。
誰もが知っているハイブランド、GUCCI一族の崩壊を描いた実話がベースの今作。
豪華キャスト陣の中、最も評価を上げたのは間違いなく、レディー・ガガだろう。イタリアの血が騒ぐパトリツィア役を見事に演じ切っている。
のっけから、日本語をブチ込んでくるアル・パチーノも80歳にして、精力溢れた演技で終始、存在感を放つ。特殊メイクのジャレッド・レトのダメ息子っぷりも素晴らしい。(ゴールデン・ラズベリー賞受賞)今や、名監督からのオファーが絶えないアダム・ドライバーの本編の中での序盤は純朴そうな青年から、やがてブランドのボスとしての豹変っぷりも見事。だが、この長尺の作品で、観た者への強烈なインパクトを残したのは、レディー・ガガだろう、